那須ゆるライフのあんこです。
移住して半年ほど経過したので、振り返りも兼ねて那須塩原市への移住について記事をまとめてみました。那須塩原市に移住を検討されてる方の参考になると嬉しいです。
移住のきっかけ
会社が「原則リモートワーク」を推奨していたことと、直属の上司が静岡から新幹線通勤をしていると聞いて、住みたいところに住もうと決意したのがきっかけです。
会社の同僚や友人に「なんで那須塩原市!?」と言われるのですが、7割ほど直感で決めましたが残り3割は真面目な理由があるのでまとめます。
- 新幹線の駅から近い
那須塩原駅は新幹線が止まる駅なので出社する時に便利です。(写真は隣駅の黒磯駅です。)
- 温泉にふらっと行ける
温泉が身近な地区で生まれ育ったので、どうせ引っ越すなら毎週温泉行きたいなと思いました。
- 自然が豊かで災害が少ない地区
犬を飼おうと思っていたので自然豊かな地区がよかったのですが、津波、洪水、土砂崩れといった自然災害のリスクが高いところは嫌でした。
- 東日本側が良い
私と妻の実家が東北と北海道ということで、東日本側が良いと思っていました。
上記の条件に合致する地区は他にもあると思いますが、半年住んだ今も特に後悔なく楽しく毎日過ごしています。
半年間の那須塩原市での生活を通じて感じたメリット・デメリットを考えてみました。
メリット1:賃貸の費用が東京の半額以下
賃料というのは不思議なもので、一度慣れると違和感がなくなるものです。
田舎から引っ越してきた当初は東京の家賃に衝撃を受けていたのに、田舎に引っ越す時には田舎の賃料に衝撃を受けてしまうのですね。
東京では駅近の築20年のマンション(内装はリフォーム済)に住んでいましたが、那須塩原市では駅から徒歩10分程度の新築のアパートに引っ越しました。間取りはほぼ同じにもかかわらず賃料が半額以下となりました・・・。出勤が激減した今となっては駅近のメリットもなく、何にお金を払っていたのだろうと落胆しました。
ただ、私たちも那須塩原市での賃貸で、1つだけ意味のないところに拘ってしまいました。それは「駅から徒歩10分程度」の条件です。出社の度に車で駅に行くとか馬鹿らしいと思っていましたが、馬鹿なのは私たちだったと後悔しています。理由としては駅前のコインパーキングが恐ろしいほど安いからです。場所にもよりますが400〜600円で1日中停めておくことができます。月に2回程度しか出社しないので、家賃の下落分で賄えただろうなと考えています。
メリット2:物欲が減る
東京にいた時は秋葉原のヨドバシカメラ、池袋の西武デパートなどでふらっと買い物することがしばしばありましたが、那須塩原市だとそういった場所は那須ガーデンアウトレットしかないため、必然的に買い物の回数が激減しました。
物欲というのは買うことで満たされるのではなく、買うことでもっと欲しくなる病気のようなものだと感じます。買わなくなると物欲がなくなっていき、半年経った今ではアウトレットに行っても何かを買うことは少ないです。
一方で柴犬を飼い始めたので、柴犬グッズには脇目も振らず購入してるのは内緒です。自分の中での価値観が変わったのだと思います。
メリット3:土日が楽しい
東京は何でもあるようで、何もなかったというのが私の感想です。買い物、ライブ、イベントといった都会ならでは趣味があるならよかったのですが、買い物は惰性でライブやイベントに興味が全くありませんでした。
那須塩原市に引っ越してみると、巨大な公園で犬と散歩、温泉でゆっくり過ごす、観光してみるといったゆったりした時間の使い方ができて土日の充実度が上がりました。半年経っても行きたいところが溢れているので、永遠に飽きが来ないのではと思っています。
趣味が私と真逆で、買い物、ライブ、イベントが好きな場合は絶対に移住してはダメだと思いますので、ご自身が心から楽しめる趣味は何かを明確にしてから移住を計画してください。
ここからは思いつくデメリットを挙げてみます。
デメリット1:都会より費用がかかる項目がある
元々、田舎育ちだったので折り込み済でしたが、田舎を知らないと以下の費用に少し驚くと思います。
- 都市ガスがほとんどなくプロパンがデフォルト
東京でもプロパンの場所がありますが、田舎はほぼプロパンだと思った方が良いです。プロパンは都市ガスに比べると高く、私の思い込みかもしれませんが田舎の単価は少し高いと思います。ざっくり予算を考えるなら都市ガスの2倍程度を見込んどくと良いです。 - ゴミが有料
燃えるゴミが有料なのはジャブのように家計に影響があります。夫婦でざっくり500円/月ほどかかっています。東京にいたときはトレイや牛乳パックをポイポイ捨てていましたが、かさばるのでしっかりリサイクルしています。(環境ではなく家計を意識してる気がする・・・。) - 車が必須の生活
那須塩原市は車がない人は生きていくのが難しいです。幸い私の住んでいる賃貸はコンビニ、スーパー、薬局、ホームセンター、ダイソーが徒歩圏内にありますが、それでも車を使っています。理由は「歩道がなくて歩行者の人権がない」からです。車通りが多い道にもかかわらず歩道がなく車道も狭いです。身の危険を感じたので徒歩圏内でも車を使うようになりました。
これら3つが都会より費用がかかると思った項目です。私たち夫婦に限って言えば、メリット1に記載した家賃の差額で十分賄えたので、個人的には問題ない増額分だと思いました。
デメリット2:知り合いが少ない
当たり前ですが会社の同僚もいなければ、日頃遊んでいた友人もいないため、夫婦での生活が中心となります。会社の同僚からは四六時中夫婦でいて疲れないの?と言われますが、結婚当初からコロナでお互いリモートワークだったこともあり、四六時中夫婦でいるのが当たり前だった私たちは特に問題なく過ごせています。
また、移住前には想定していなかった2つのコミュニティに属したので、あまり交友関係に困ることがなくなりました。
- 犬コミュニティ
毎日同じ公園で散歩しているのですが、頻度が多い飼い主さんと会話したり一緒に散歩したりするようになり、東京にいたときより他人と会話している気がします。ママさんコミュニティに似ており、あくまで犬が中心の会話なのも心地よいです。 - 飲食店コミュニティ
引っ越しと同時期にオープンしたお店があり、徒歩で行けることもあって毎週遊びに行っています。気がつけば常連になっておりお店の人に加えて、よく来るお客様とも会話するようになり楽しい時間を過ごせています。コロナに感染したときは、ドアの前に毎日ご飯をおいてくれて、お店の人の優しさで胸がいっぱいになりました。
田舎のこういったコミュニティが嫌だという人は避けることもできるので、好き嫌いで所属すれば良いと思います。
おまけ
私たちの移住が成功してる理由は「賃貸」と「仕事を変えない」の2つだと思います。仕事と私生活のどちらも変わると精神的に疲れますが、私たち夫婦は仕事はそのまま私生活だけを変えたので、精神的に楽な移住だったと思います。
また、無理はせず賃貸を選んだことで、嫌になったら新しいところに住めば良いやぐらいの気持ちで過ごせたので、心に余裕をもって移住生活を楽しめたと思います。
もし、会社がリモートワーク可能で新幹線通勤も可能ならば、人生経験ぐらいの軽い気持ちで那須塩原市に移住してみてはどうでしょうか?
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